ホタルの国のホタル・ガイド・ボランティア(3) 日 時)6月8日(土) 19:00〜20:50 曇 場 所)生田緑地ホタルの国 活動者)岩田臣生、伊澤高行、北川英樹、深瀬典子、政野祐一、水上 健 参加者は、31組、100名でした。 谷戸の生物多様性保全を目指して、2004年から活動している水田ビオトープ班としては、6/6(金)、6/7(土)のホタルの出現状況はショックでした。 本当に短い時間しか飛べない原因は、体力が無いだけではなく、乾燥した風が吹いていて、湿度が低かったためではないかと想像していました。 この日は、整備事務所裏で、湿度が 66%になっていたので、普通に飛んでくれるかも知れないと期待しました。 19:00 整備事務所裏 気温 23.8℃、湿度 66.2%、曇、無風 ホタルの国への降り口で、ホタルの里の話をして、1頭でもホタルに出会えたらラッキーと思っていただきたいとお願いしてしまいました。 ホタルの国へ降りる道は樹下で暗いので、ゆっくり足元を確認して歩いてもらえるようにお願いして、伊澤を先頭に、適当な間隔でホタル・ガイド・ボランティアが入って、 ハンノキ林から始まると期待されるホタル観賞に出発しました。 私は最後尾について降りました。 ハンノキ林で、今日はどうだろうと思っていたら、先頭の方から歓声が聞こえるようになりました。 西の池周辺では、4〜5mほどの高さで飛翔発光するホタルなど、4頭を確認しました。 ハンノキ林を出て、竹林下デッキに向かうと、デッキ前の湿地、西側の竹林に近い所に、4頭ほどが群舞してくれました。 ホタルの里に移動した観賞者を追って、私も、ホタルの里の観察をすることにしました。 芝生広場への分岐点手前辺りから、湿地地区の1〜3段目で飛翔発光するホタルを見渡せました。 更に、谷戸へ降りる階段から梅ノ木広場にかけては、湿地地区3段目から畑にかけて見渡せるので、この辺りで飛翔発光するホタルを観賞できました。 梅ノ木広場では、飛翔発光は見つかりませんでした。 上の田圃周辺でも、飛翔発光は見られませんでした。 下の田圃の辺りでも飛翔発光は見られませんでした。 かつては、ホタルの国の北の案内所にしていたデッキ辺りに、参加者など皆さんが集まって、大騒ぎをしながら、ホタルの光の明滅を観察していました。 Yさんの畑の北側のLuxemデイサービス楽庵の庭〜ヨシ原地区に3頭ほどが明滅させていることが分かりました。 ホタルの里では、飛翔発光が見られなかったのに、この場所にホタルがいることが不思議だと、皆さんからの意見がありました。 竹林下デッキに寄って、まだ続いている飛翔発光を観察し、湿度を調べてみました。 飛翔発光を繰り返せるのは、ほぼ 90%という湿度だったのかと、勝手に納得しました。 20:12 竹林下デッキ 気温 23.0℃、湿度 89.8% 最後に、もう一度、ヨシ原地区まで観察しましたが、静かになったためか、木道の東側の樹林から、飛翔発光しているホタルが現れましたので、 掌を向けてみたところ、短時間でしたが降りてくれました。 生田緑地のホタルらしい行動にホッとしました。 発生数が少ないことについては、環境の変化やカワニナの棲息について調査して、対応できることは対応するようにしなければならないと思いますが、 羽化した成虫が飛べない様子だったことについては、水辺の湿度が大きな要因であるらしいと思えました。 ![]() |